効果を最大限にする長期継続キャンペーン戦略
マストバイキャンペーンを実施して売り上げの向上や売り場確保はできたが、キャンペーンが終わると徐々にその効果がなくなってしまった。このようなお悩みを抱えているプロモーション担当者の方も多いのではないでしょうか。
その対策として考えられるのが、売り上げ・売り場の維持を目的とした継続的なアプローチです。そして、そのアプローチ方法のひとつとして、マストバイキャンペーンを通年で区切りなく実施するというものがあります。
これは、単純な方法のように聞こえますが、実際には非常に大きな効果が期待できます。
そこで本記事では、長期継続キャンペーンを実施することで得られる効果や、その事例をご紹介します。
この記事の目次[非表示]
- 1.長期継続キャンペーンとは
- 2.長期継続キャンペーンの効果
- 3.長期継続キャンペーンの事例
- 3.1.ポイントチャージステーション(リポビタンD)
- 3.2.ポイントプログラムキャンペーン(アサヒ)
- 3.3.飲んで当てよう!プレゼントキャンペーン/ふなぐち発売50周年!
- 3.4.はちきんでのほほんしよ キャンペーン(ノーベル)
- 3.5. ZONeメンバーズプログラム(サントリー)
- 4.長期継続キャンペーンを実施する際の注意点
- 4.1.シリアルナンバーで実施する際の注意点
- 4.2.レシートで実施する際の注意点
- 4.3.当選賞品を変更する
- 5.まとめ
長期継続キャンペーンとは
長期継続キャンペーンとは、マイレージキャンペーンの一種で、マイページ上でレシートやシリアルナンバーの登録を行い、ポイントを貯めてキャンペーンに応募するキャンペーンのことで、通年キャンペーン、年間キャンペーンとも呼ばれます。マイページは、メールアドレスやLINE・X(旧Twitter)などのSNS認証を使用して手軽に作成することができます。
このキャンペーンタイプは、応募とポイントが貯められる期間とポイントのみが貯められる期間に分けられています。そのため、キャンペーンが終了しても、次回キャンペーンの応募に向けてポイントを貯めることができるといった特徴があり、他のキャンペーンとは異なる魅力があります。
マイレージキャンペーンについてはこちら
長期継続キャンペーンの効果
売り場の確保
通常の販促キャンペーンであれば、キャンペーン期間中は売り場を確保することができます。
しかし、キャンペーンが終了してしまうと売り場の縮小や売り場がなくなってしまう可能性があります。
通年方式で実施することで、キャンペーン終了後も次回以降のキャンペーンに向けて、継続的に商品を購入し、ポイントを貯めようとする一般消費者の動きがあるため、店舗側は売り場を維持・確保しよう考えるようになります。
リピート顧客の獲得
通常のキャンペーンでは、キャンペーン期間中は継続して対象商品購入していた顧客でも、キャンペーンが終了し、競合がキャンペーンなどのプロモーションを実施しているとそちらの商品に乗り換えてしまう可能性があります。
キャンペーンの実施方法を通年方式にすれば、応募期間外もキャンペーン期間と捉えられるので、ポイントを貯めることを目的とした対象商品のリピート購入の維持に繋げることができます。
長期継続キャンペーンの事例
ポイントチャージステーション(リポビタンD)
応募の流れ
- メールアドレスでマイページ作成
- マイページからシリアルナンバーを入力してポイント獲得
- 応募コースのポイントを貯めて応募
ポイントプログラムキャンペーン(アサヒ)
応募の流れ
- LINE公式アカウントを友だち追加
- カメラで二次元コードを読み込む
- LINEトーク内でシリアルがセット送信し、ポイント獲得
- 希望賞品に必要なポイントを貯めて応募
飲んで当てよう!プレゼントキャンペーン/ふなぐち発売50周年!
応募の流れ
- メールアドレスでマイページ作成
- マイページからシリアルナンバーを入力してポイント獲得
- 応募コースのポイントを貯めて応募
はちきんでのほほんしよ キャンペーン(ノーベル)
応募の流れ
- メールアドレスでマイページ作成
- マイページからレシートをアップロードしてポイント獲得
- 応募コースのポイントを貯めて応募
ZONeメンバーズプログラム(サントリー)
応募の流れ
- LINEでマイページ作成
- 対象の缶に貼られたQRシールをスキャンしてポイント獲得
- 応募コースのポイントを貯めて応募
長期継続キャンペーンを実施する際の注意点
シリアルナンバーで実施する際の注意点
キャンペーンを実施する際には、事前に期間を設定する必要があります。しかし、キャンペーンが好評で期間を延長する場合、シリアルの数が足りなくなることがあります。再度シリアルを発行する場合、重複を避けるために1回で発行するよりも費用がかかる可能性があるため、事前に必要な数量を確認しておくことが大切です。
また、一定数以上のシリアルナンバーを発行してしまうと、シリアルナンバーの安全性が下がってしまう可能性があります。そのため、何桁のシリアルナンバーを使用するかを慎重に考慮する必要があります。
レシートで実施する際の注意点
長期間のキャンペーンになるので、新商品の発売などにも対応できるよう、対象商品の追加や変更ができるキャンペーンシステムを選ぶ必要があります。
また、商品のサイズや量に応じて付与ポイント数を調整し、公平なポイント設定を心がけることも大切です。これにより、消費者からの信頼を得ることができ、より効果的なキャンペーンを実施することができます。
当選賞品を変更する
季節やイベントに合わせた当選賞品の設定は、キャンペーンの参加者の興味を引き付けるために重要です。一方で、条件を満たして応募すれば必ず景品がもらえるということを希望する一般消費者も多いので、キャンペーンの抽選方法にも工夫が必要です。
キャンペーンの参加ユーザーにアンケートを実施して意見を集めることで、より参加者の希望に沿ったキャンペーンを実施することができます。
意見を参考にしつつ、定期的に抽選方法を必ずもらえるキャンペーンに変更して、参加者層の拡大を図るというのもよいでしょう。
まとめ
本記事では長期継続キャンペーンについて以下の事を説明しました。
- 長期継続キャンペーンとは?
- 長期継続キャンペーンの効果
- 長期継続キャンペーンの事例
- 長期継続キャンペーンを実施する際の注意点
長期継続キャンペーンを実施することで売り場確保、リピート顧客の獲得に繋げることができます。
『Dline』では、実施頻度や予算など、利用ニーズに合わせたキャンペーンシステムを豊富に揃えており、細かいカスタマイズが可能です。