
【企業のマーケティング戦略】LINEミニアプリを利用するメリット・デメリット
無料で通話やチャットが楽しめる“LINE”は、日本国内のユーザー数が9,000万人を超えるコミュニケーションアプリです。
LINEの運営会社であるLINE株式会社は、2020年に企業・店舗向けの“LINEミニアプリ”というサービスをリリースしました。
これを利用すれば、イベント・ECサイトのサービスページのポイント、クーポン、支払いなど、さまざまな機能を組み合わせて企業・店舗がユーザーにサービスを提供できます。
この記事では、LINEミニアプリを利用したキャンペーンを開催する際のメリットとデメリットを詳しく解説します。
「LINEミニアプリを使ったキャンペーンを検討している」という担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次[非表示]
- 1.LINEミニアプリのメリット
- 1.1.企業側のメリット
- 1.2.ユーザー側のメリット
- 2.LINEミニアプリのデメリット
- 3.まとめ
LINEミニアプリのメリット
LINEミニアプリは、ユーザーと企業の両方にメリットがあります。ここでは、ユーザー側、企業側それぞれの観点から3つのメリットを紹介します。
企業側のメリット
LINEミニアプリを利用することで、企業側にさまざまなメリットがもたらされます。企業が期待できる主なメリットは次の3つです。
①アプリを削除されにくい
自社独自のネイティブアプリ(※)を利用してユーザーへ情報を発信する場合、キャンペーン応募時に一時的にダウンロードしたあと、アプリを削除されて、メッセージを読んでもらえないことがあります。
一方、ユーザー数の多いLINEは、普段から利用している方が多いため、削除されにくい点がメリットです。
また、LINEミニアプリをLINE公式アカウントと連動させることで、LINEからメッセージを配信できます。そのため、メッセージを読んでもらいやすく、ユーザーとコミュニケーションを取りやすいといえます。
※ネイティブアプリとは、各種アプリケーションストアからスマートフォンやタブレットなどの端末にダウンロードして使用するアプリのこと。
②開発にかかるコストを抑えられる
ネイティブアプリを利用する場合、iOSとAndroidの両方を開発する必要があります。
しかし、LINEミニアプリは、既にあるLINEのプラットフォームに対応するように開発すればよいため、開発にかかるコストを抑えられるというメリットがあります。
③ユーザーの行動データを取得できる
予約・注文・決済など、アプリ内のユーザーアクションに基づいた行動データを取得できることも、LINEミニアプリを利用するメリットの一つです。
取得したデータは、LINE広告やLINE公式アプリなどを用いたマーケティング施策に活用できます。
ただし、LINEアカウントに紐づいた個人情報や行動データの取得・活用には、ユーザーの許可が必要になります。
ユーザー側のメリット
LINEミニアプリの利用は、ユーザー側にも多くのメリットをもたらします。ユーザー側の主なメリットは次の3つです。
①新しいアプリをダウンロードする必要がない
自社独自のネイティブアプリを提供する場合、ユーザーがアプリをダウンロードする必要があります。
一方、LINEミニアプリはLINEに集約されている機能のため、ユーザーが新たにアプリをダウンロードする必要がありません。興味・関心を持ったユーザーが気軽に利用できるのは、LINEミニアプリならではのメリットといえます。
②スマートフォンの容量を圧迫しない
スマートフォンの容量を圧迫しないことも、LINEミニアプリのメリットの一つです。
先述のとおり、LINEミニアプリはユーザーがアプリをダウンロードすることなく利用できます。そのため、スマートフォンの容量を圧迫することがありません。
また、データ容量を使用しないため、アプリの動作に影響が出にくいのもメリットです。
③個人情報を入力する必要がない
LINEミニアプリは、ユーザーが個人情報を入力することなく利用できるメリットもあります。
ユーザーがネイティブアプリをダウンロードして利用する場合、はじめに会員登録を行うのが一般的です。
一方、LINEミニアプリの場合、ユーザーがLINEに紐づいたデータの使用を許可することで、企業側に自身の個人情報を共有できます。これにより、個人情報を入力する手間を省き、ユーザーが気軽に利用できます。
LINEミニアプリのデメリット
さまざまなメリットを持つLINEミニアプリですが、企業が利用する際に注意したいデメリットもあります。
主なデメリットとして挙げられるのは次の3つです。
- カスタマイズ性が低い
- 他社との差別化が難しい
- 競合他社が多い
手軽さが魅力のLINEミニアプリですが、ネイティブアプリと比較した場合、機能的な制限が多いという特徴があります。そのため、カスタマイズ性が低く、類似サービスを展開する競合他社との差別化が難しい点がデメリットです。
「デザイン性にこだわりたい」「独自の機能を付けたい」など、場合によっては、ネイティブアプリのほうが適していることもあります。
また、LINE内は競合他社のミニアプリが非常に多いため、自社でリリースしたアプリが埋もれてしまうことも十分に考えられます。
これらのデメリットはありますが、多くの利用者数を誇ることや、今後さらにニーズが拡大していくと予想されることから、LINEミニアプリを利用するメリットは十分にあるといえます。
まとめ
この記事では、LINEミニアプリの利用について、以下の内容を解説しました。
- 企業側のメリット
- ユーザー側のメリット
- LINEミニアプリのデメリット
LINEミニアプリは、ユーザー側・企業側の双方にさまざまなメリットをもたらすサービスです。
企業・店舗がLINEミニアプリを適切に運用することで、集客や販路拡大も期待できます。「自社に興味のあるユーザーとコミュニケーションを取りたい」「ユーザーのデータを活用してよりよいサービスの提供につなげたい」という企業さまは、ぜひ活用を検討してみてはいかがでしょうか。
『Dline』では、LINE公式アカウントを活用して、簡単にキャンペーン用のLINEミニアプリを公開できます。
管理画面からUID(User Identifier:ユーザー識別子)をダウンロードできるため、ユーザーの行動データを取得するという目的でも活用できます。設定や運用におけるサポートも充実しているため、LINEミニアプリの活用に興味がある場合は、お気軽にご相談ください。