10月といえばハロウィンが販促イベントの主役と思われがちですが、実は他にも多くの販促チャンスが潜んでいます。幅広いターゲットにアプローチできるイベントや記念日を上手に活用することで、売上アップや新規顧客の獲得が狙えます。
そこで本記事では、ハロウィンだけに頼らない10月の販促戦略について、効果的なプロモーション企画とともに詳しくご紹介します。
季節感を活かした販促の基本
気候・ライフスタイルの変化
10月は気温が下がり始め、本格的な秋の到来を感じる季節。衣類や生活雑貨の見直しが進むため、関連商品を中心とした販促に適した時期です。また、行楽やアウトドアイベントも活発になるため、週末需要を見込んだ企画が有効です。
衣替えや健康意識の高まり
秋は衣替えのシーズンであり、同時に風邪やインフルエンザなどの予防意識も高まります。健康食品や生活衛生用品、予防関連のサービス訴求も有効です。
10月に活用できる記念日&イベント
スポーツの日(10月第2月曜)
かつての「体育の日」にあたるこの祝日は、運動や健康をテーマにしたイベントやキャンペーンと相性が良く、スポーツ用品やウェルネス関連商品の販促に適しています。
神無月と縁結びキャンペーン
10月は出雲地方を除いて神無月(神様が出雲に集まる月)と呼ばれますが、逆に縁結びや願掛けをテーマにしたプロモーションも話題になります。神社とのコラボや「縁」をテーマにした商品展開が注目を集める可能性があります。
食欲の秋とグルメ企画
秋の味覚が豊富な10月は「グルメ月間」としてのプロモーションに最適。期間限定メニューや地域食材を使った商品、レシピ投稿キャンペーンなどは、高いエンゲージメントを期待できます。
ハロウィン以外のキャンペーン事例
企業コラボや地域密着型イベント
特定の地域や企業とのコラボレーションを通じて、限定性や参加型の販促が実現できます。例としては、地元の特産品と自社製品のセット販売や、地域イベントでのブース出展などがあります。
SNS活用とUGC(ユーザー生成コンテンツ)
フォトコンテストや口コミキャンペーンを通じて、ユーザーからの投稿を促し、ブランド認知と信頼感を同時に高める手法です。10月は秋の景色やファッション、食事が映えるため、視覚的訴求力の高い投稿が期待できます。
10月のキャンペーンアイディア
秋の味覚まつりキャンペーン
- ユーザーの課題:
ハロウィン以外に集客のきっかけがない - 目的:
季節感を活かして来店・購買意欲を刺激 - 施策案:
- 地元の旬食材を使った「秋の味覚弁当」販売
- 秋限定スイーツのテイスティングイベント開催
- レシート応募で「秋の味覚セット」プレゼントキャンペーン
スポーツの秋フェア
- ユーザーの課題:
イベントのテーマが偏りがち - 目的:
多様な切り口でファミリー層を呼び込みたい - 施策案:
- 親子で参加できるストレッチ講座やヨガ体験会
- スポーツ用品購入でドリンク1本無料券プレゼント
- 店頭で「スポーツチャレンジゲーム」設置で景品配布
読書の秋プレゼント企画
- ユーザーの課題:
書店や文具店での購買促進が弱い - 目的:
新規顧客層へのアプローチ強化 - 施策案:
- 対象書籍購入で限定ブックカバーや栞をプレゼント
- 読書感想をSNS投稿で抽選参加(図書カードが当たる)
- 書店×カフェで「読書セット(本+ドリンク)」販売
芸術の秋SNSコンテスト
- ユーザーの課題:
若年層の参加を促したい - 目的:
SNSでの話題性アップとフォロワー増加 - 施策案:
- ハッシュタグ付きアート投稿コンテスト開催
- 入賞者作品を店舗やHPに掲載&賞品進呈
- アート素材キット(文具など)の購入者特典で応募権
防災意識月間コラボ
- ユーザーの課題:
生活必需品の販売促進とCSR活動連動 - 目的:
社会貢献と売上向上の両立 - 施策案:
- 防災グッズ3点以上購入で10%オフ
- 店頭で「防災チェック診断」体験で参加賞進呈
- 購入者の声をSNSで紹介し、防災意識啓発に貢献
季節の変わり目「お疲れ様」キャンペーン
- ユーザーの課題:
秋の体調変化で消費が鈍る - 目的:
健康・癒しグッズの売上強化 - 施策案:
- リラクゼーショングッズセットの特別価格販売
- マッサージチェアやアロマの体験ブース設置
- 「今のあなたに必要な癒し診断」Webコンテンツ配信
クールダウンおうち時間提案
- ユーザーの課題:
外出機会が減少する傾向 - 目的:
家庭内消費の活性化 - 施策案:
- おうちハロウィン用の装飾&料理キット販売
- 動画配信で「秋のおうち時間の楽しみ方」提案
- 家電・インテリア商品に特化したまとめ買い割引
成功する10月販促のポイント
ターゲット設定とタイミング
誰に何を届けるかの明確なターゲティングが成功の鍵です。特に10月は学生・社会人・主婦など多様な層が関心を持ちやすい季節行事があるため、それぞれに合わせた時期・チャネル選定が重要です。
キャンペーンの差別化と計測方法
競合と差別化するには、コンセプトや参加型要素、景品などで独自性を打ち出す必要があります。また、キャンペーンの効果を正しく測定するためには、事前にKPI(重要業績評価指標)を設定し、PDCAを意識した設計が求められます。
まとめ
10月はハロウィンだけでなく、多様なテーマでの販促が可能な月です。スポーツ、健康、食、縁など幅広い切り口を活用すれば、より多くのターゲット層へのアプローチが可能になります。業種や商品特性に応じた独自企画の提案が鍵を握ります。
なお、「イベントと連動したキャンペーンを実施したい」「年末年始プロモーションの布石となるようなキャンペーンを秋に実施したい」という方は、ぜひデジタルラインまでご相談ください。
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