顧客の声を直接集められる「アンケートキャンペーン」は、商品・サービスの認知向上やプロモーションにも活用できる有効な施策です。回答しやすい設問設計やインセンティブを工夫することで、参加意欲を高めて成果につなげられます。
この記事では、アンケートキャンペーンの基本的な仕組みや実施するメリット、キャンペーンの種類、効果を高めるためのポイント、具体的な成功事例を分かりやすく解説します。
アンケートキャンペーンとは
アンケートキャンペーンとは、簡単な設問への回答を参加条件とし、抽選や先着で謝礼やプレゼントを提供するマーケティング施策です。
顧客や消費者の意見・データ収集を目的に、業種や企業規模を問わず多くの企業やブランドで活用されています。
なお、アンケートキャンペーンはアンケート形式の「プレゼントキャンペーン」と捉えることもできます。
まずは、アンケートキャンペーンの基礎知識として、オープンキャンペーンに分類される理由やクローズドキャンペーンとの違い、景品表示法の対象となるかを分かりやすく解説します。
アンケートキャンペーンは、誰でも参加できるオープンキャンペーンの一種
キャンペーンには、誰でも参加できる「オープンキャンペーン」と、購入や会員登録などを条件とする「クローズドキャンペーン」があります。
アンケートキャンペーンの多くは、応募条件がなく誰でも参加できる「オープンキャンペーン」に分類されます。
商品購入や会員登録を必須としないため、参加の心理的ハードルが低く、多くの応募を集めやすい点が特徴です。
オープンキャンペーンとクローズドキャンペーンの違い
オープンキャンペーンとクローズドキャンペーンの大きな違いは、参加条件の有無にあります。
オープンキャンペーンは誰でも応募でき、新規顧客との接点づくりや認知拡大に向いています。
一方、購入や会員登録などを条件とするクローズドキャンペーンは、購買促進や既存顧客の定着に効果的です。それぞれ、目的に応じて使い分けることが重要です。
オープンキャンペーンは景品表示法の対象になる?
キャンペーンを実施する際には、景品の内容や表現が景品表示法に沿っているかを確認する必要があります。
景品表示法は、商品やサービスの取引における過大な景品提供や誤認を招く表示を規制し、消費者の適正な選択を守るための法律です。
2026年現在は、原則としてオープンキャンペーンは景品表示法の適用外とされています。
消費者庁の「景品規制の概要」によると、オープン懸賞で提供できる金品等の最高額は、従来は1,000万円とされていましたが、平成18年(2006年)4月に規制が撤廃され、現在では具体的な上限額は設けられていません。
ただし、誤解を与える表現や不当表示に該当する内容については、引き続き注意が必要です。
アンケートキャンペーンのメリット・効果
アンケートキャンペーンは、顧客の声を集めながら、認知拡大や集客にもつなげられる効率的なマーケティング施策です。
調査を目的とするだけでなく、参加する体験そのものがプロモーションとなり、ブランドとの接点を自然に生み出すことが可能です。
ここでは、企業やブランドがアンケートキャンペーンを実施することで得られるメリットや、期待できる効果を見ていきましょう。
- 顧客インサイト(本音やニーズ)を把握できる
- 調査とプロモーションを同時に実施できる
- 商品やサービス、ブランド認知の拡大につながる
- 参加率・回答率を高めやすい
- 見込み顧客情報を獲得できる
- SNS拡散・フォロワー増加が期待できる
顧客インサイト(本音やニーズ)を把握できる
アンケートキャンペーンの最大のメリットは、顧客の本音や潜在ニーズといった「顧客インサイト」を直接収集できる点です。
商品・サービスへの満足度だけでなく、購入の決め手や不満点、改善要望などを把握することで、今後の施策や商品開発に活かすことができます。
調査とプロモーションを同時に実施できる
アンケートキャンペーンは、市場調査とプロモーションを同時に行える効率的な施策です。
設問の中で商品やサービスの特徴や魅力を訴求できるため、回答する過程で自然と認知向上につながります。
単なる調査にとどまらず、ブランドへの理解や関心を高めるきっかけをつくれる点が、アンケートキャンペーンの強みです。
商品やサービス、ブランド認知の拡大につながる
誰でも参加できるオープン型のアンケートキャンペーンは、これまで接点のなかった潜在層にもアプローチしやすく、認知拡大に効果的です。
プレゼントや抽選と組み合わせることで参加意欲を高め、商品名やブランド名を自然に印象づけることができます。
認知獲得から興味喚起までを担い、新規顧客獲得の入り口としても有効です。
参加率・回答率を高めやすい
アンケートキャンペーンのメリットとして、プレゼントや抽選といったインセンティブを用意することで、通常のアンケートよりも参加率・回答率を高めやすくなる点も挙げられます。
オンラインアンケートの一般的な回答率は10〜30%が目安とされていますが、設問内容や導線設計を工夫することで30%を超える結果も期待できます。
特に、応募条件のないオープン型キャンペーンは参加の心理的ハードルが低く、多くの母数を集めやすいでしょう。
見込み顧客情報を獲得できる
アンケートの回答時に、メールアドレスや年代、居住エリアなどの情報を取得することで、見込み顧客データを効率的に蓄積できます。
集めた情報は、メールマーケティングやキャンペーン告知、商品・サービス案内などに活用可能です。
SNS拡散・フォロワー増加が期待できる
SNSと連動したアンケートキャンペーンを実施することで、投稿の拡散やフォロワー増加などの効果も期待できます。
参加条件にフォローやシェアを組み込むことで、情報が広がりやすくなり、短期間で多くのユーザーにリーチすることが可能です。
アンケートキャンペーンの種類
アンケートキャンペーンは、実施する媒体や接点によっていくつかの種類に分けられます。
主なアンケートキャンペーンの種類は、以下の通りです。
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種類 |
媒体 |
主なターゲット |
区分 |
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Webアンケート |
自社サイト・LP |
見込み顧客・既存顧客 |
オンライン |
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SNSアンケート |
X・Instagram・TikTok・Facebookなど |
潜在層・若年層 |
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LINEアンケート |
LINE公式アカウント |
既存顧客・リピーター |
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メールアンケート |
メールマガジン |
既存顧客・会員 |
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アプリ内アンケート |
自社アプリ |
アクティブユーザー |
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購入後アンケート |
ECサイト・購入完了画面 |
購入者 |
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店頭アンケート |
店舗・売り場 |
来店客 |
オフライン |
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イベント・セミナーアンケート |
オンラインフォーム |
参加者 |
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郵送アンケート |
紙媒体 |
高年齢層・特定顧客 |
アンケートキャンペーンは「実施する媒体」「ターゲット層」「オンラインかオフラインか」といった観点で整理できます。
各アンケートキャンペーンの特徴は、以下のようにまとめられます。
■Webアンケート
→設問数を多く設定でき、商品やサービスに関する詳細な調査に向いている
■SNSアンケート
→拡散力が高く、潜在層へのアプローチや認知拡大に有効
■LINEアンケート
→開封率が高く、既存顧客やリピーターから回答を得やすい
■メールアンケート
→セグメント配信(顧客データを属性や行動履歴ごとに区分し、各層に合った情報を最適なチャネルで届ける)を行うことで、属性に応じた精度の高い調査が可能
■アプリ内アンケート
→利用体験直後に実施でき、リアルで具体的な声を収集しやすい
■購入後アンケート
→購買直後の満足度や不満点を把握し、改善施策に活かせる
■店頭アンケート
→接客や購買体験に対する率直な意見をその場で収集できる
■イベント・セミナーアンケート
→内容の評価や改善点を把握し、次回施策につなげやすい
■郵送アンケート
→デジタルに不慣れな高年齢層や特定顧客にもアプローチできる
このように、アンケートキャンペーンは種類ごとに特性があるため、目的やターゲットに合った手法を選ぶことが重要です。
アンケートキャンペーンのインセンティブ・景品の種類
代表的なインセンティブの例は、以下のようなものです。
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特典 |
具体例 |
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ポイント |
自社ポイント・共通ポイントなど |
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クーポン・割引券 |
次回購入特典など |
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自社商品・サービス |
割引・無料体験・サンプルなど |
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限定グッズ |
ノベルティ・非売品アイテムなど |
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デジタルギフト |
電子マネー・コード型ギフトなど |
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金券・商品券 |
ギフト券・QUOカードなど |
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体験型特典 |
イベント招待・オンライン講座など |
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社会貢献型特典 |
寄付・ポイント寄贈など |
インセンティブは、「実用性の高い特典」「自社商品・サービス型」「体験・価値提供型」など、性質ごとに分類できます。
アンケートキャンペーンでは、これらの種類を理解した上で設計することが重要です。
アンケートキャンペーンを実施する流れ
アンケートキャンペーンを効果的に実施するためには、事前準備から実施後の活用まで、各段階で押さえるべきポイントがあります。ここでは、アンケートキャンペーンの基本的な流れを次の6つのステップに分けて解説します。
- 目的・ターゲットを設定する
- アンケート内容を設計する
- インセンティブを選定する
- キャンペーンページやバナーを制作する
- 告知・配信して実施する
- 結果を分析・活用する
1. 目的・ターゲットを設定する
顧客満足度の把握、新商品のニーズ調査、認知拡大など、目的によって設問内容や実施方法は大きく変わります。
そのため、まずはキャンペーンの目的とターゲットを明確にしましょう。
また、既存顧客向けか潜在層向けかといったターゲット設定も必要です。目的・ターゲットが曖昧なままでは、集まったデータを最大限活用できないため、最初に整理しておくことがポイントです。
2. アンケート内容を設計する
次に、目的に沿ったアンケート内容を設計します。質問数は必要最小限に抑え、回答者の負担にならない構成にすることが基本です。
回答形式として「選択式」と「自由記述」をバランスよく組み合わせることで、数値で把握できる「定量データ」と、背景や本音が見える「定性データ」の両方を収集できます。
一方で、設問設計や回答形式の選定、集計・分析を見据えた構成には手間がかかり、自社対応では負担が大きくなることも少なくありません。
Dlineでは、目的に応じて設問や回答形式を柔軟にカスタマイズでき、アンケート設計から運用までを効率化できます。
3. インセンティブを選定する
アンケート回答を促すためには、インセンティブの選定も重要な工程です。
ポイントやデジタルギフト、自社商品など、ターゲットにとって魅力的な特典を用意することで、参加率や回答率の向上が期待できます。
アンケートの内容や所要時間とのバランスを考慮し、適切なインセンティブを設定しましょう。
4. キャンペーンページやバナーを制作する
次に、キャンペーン専用のページや告知用素材を制作します。
応募条件や参加手順、注意事項などを分かりやすく整理したキャンペーンページを用意することで、参加時の離脱を防ぐことが可能です。
また、WebサイトやSNS、LINE配信用のバナーも制作しておくと、告知をスムーズに進められます。
5. 告知・配信して実施する
準備が整ったら、実際にアンケートキャンペーンの告知・配信を行います。
自社サイトやSNS、メールマガジン、LINE公式アカウントなど、ターゲットに合ったチャネルを選択することが重要です。複数の媒体を組み合わせることで、より多くの参加者にリーチできます。
6. 結果を分析・活用する
アンケート終了後は、集計・分析を行い、結果を施策に活かしましょう。
顧客の声を商品改善やサービス向上、次回キャンペーンの設計に反映させることで、アンケートキャンペーンを一過性で終わらせず、継続的な成果につなげられます
アンケートキャンペーンで効果を高めるポイント
アンケートキャンペーンで成果を上げるためには、以下のように参加しやすさや体験価値を意識した設計を行うことが欠かせません。
- 設問数を絞り、回答しやすくする
- 魅力的なインセンティブ・謝礼を用意する
- 最適な媒体・ツールで配信する
- オンラインキャンペーンでは「その場抽選」や演出で参加意欲を高める
- ポイントマイレージ活用で継続購入・ロイヤルティを高める
ここでは、回答率や継続的な効果を高めるために押さえておきたい5つのポイントを解説します。
設問数を絞り、回答しやすくする
アンケートは、設問数が多いほど途中離脱が起こりやすくなります。そのため、必要最低限の設問に絞り、短時間で回答できる構成にすることが重要です。
選択式を中心にしつつ、補足的に自由記述を設けることで、回答者の負担を抑えながら有益なデータを取得できます。また、所要時間を明示することも、参加の心理的ハードルを下げるために効果的です。
魅力的なインセンティブ・謝礼を用意する
回答するメリットが明確であるほど、参加率は高まります。デジタルギフトやポイント、割引クーポンなど、手軽に受け取れるインセンティブは特に有効です。
アンケートの内容や回答時間に見合った特典を設定することで、回答への納得感が生まれ、質の高いデータ収集につながるでしょう。
最適な媒体・ツールで配信する
ターゲットに合った配信媒体を選ぶことも重要なポイントです。具体的には、「若年層にはSNS」「既存顧客にはLINEやメール」など、利用頻度の高いチャネルを活用することで、アンケートへの接触機会を増やせます。
さらに、配信・回収・集計までを一元管理できるツールを使うことで、運用負荷の軽減も期待できます。
オンラインキャンペーンでは「その場抽選」や演出で参加意欲を高める
オンラインで実施するアンケートキャンペーンの場合、回答後すぐに結果が分かる「その場抽選(インスタントウィン)」や、アニメーション演出などを取り入れることで、参加体験を向上させることが可能です。
単なる回答作業ではなく、楽しさを感じてもらうことで、最後まで回答してもらいやすくなります。
ポイントマイレージ活用で継続購入・ロイヤルティを高める
アンケート施策を一度きりで終わらせず、継続的な関係構築につなげるには、ポイントマイレージの活用が有効です。アンケート参加や購入ごとにポイントを付与することで、再参加や再購入の動機づけになります。
Dlineのマイレージキャンペーンツールなら、アンケート施策を“一度きり”で終わらせず、ポイントマイレージによる継続参加・継続購入につなげる仕組みを簡単に構築できます。
アンケートキャンペーンを実施する際の注意点
アンケートキャンペーンは比較的手軽に始められる施策ですが、進め方によっては思わぬ負担やリスクにつながる可能性があります。ここでは、アンケートキャンペーンを実施する際の注意点をご紹介します。
インセンティブ次第でコスト・工数が増加する可能性がある
アンケートキャンペーンでは、参加しやすさを高めるためにインセンティブを用意することが多くありますが、その内容によってはコストや運用の手間が想定以上にかかる場合があります。
例えば、高額な景品を設定すると予算管理が複雑になるほか、発送や在庫管理などの作業が発生します。
また、当選者への連絡や問い合わせ対応が増え、担当者の負担が大きくなるケースも少なくありません。
キャンペーンの目的や規模を踏まえ、無理のない範囲でインセンティブを設計することが大切です。
回答品質・個人情報管理に注意が必要
インセンティブを用意したアンケートでは、特典目当ての回答が増えることで、内容が薄い回答や重複回答が発生しやすくなる恐れがある点には注意が必要です。
設問の内容や数など、回答の質を保つための工夫を取り入れると良いでしょう。
また、アンケートでは個人情報を取り扱うケースも多いため、データの管理方法やセキュリティ対策にも十分注意する必要があります。
参加者に安心して回答してもらうためにも、信頼性を損なわない運用が求められます。
アンケートキャンペーンの事例
アンケートキャンペーンの設計・運用次第では、応募数の拡大や顧客との関係構築につなげることが可能です。ここでは、実際に成果を上げた弊社事例をもとに、キャンペーンの目的や内容、成果をご紹介します。
事例1. 応募数増加と会員数拡大を実現|会員登録×アンケートキャンペーン

こちらは、女性向け下着ブランド様のアンケートキャンペーンを支援させていただいた事例です。認知向上と会員サイトの登録者数拡大を目的とし、アンケートキャンペーンを実施しました。
具体的には、事前に会員登録を行い、応募時には会員番号の入力と簡単なアンケートに回答するだけで参加できる仕組みを構築しました。参加のハードルを抑えつつ、魅力的な賞品設計を行ったことで、多くの応募につながっています。
その結果、会員数の大幅な増加に加え、ブランドイメージや下着選びの基準など、今後の施策に活かせるユーザーの生の声を数多く収集できました。
▶ Dlineでは会員登録×アンケートのWeb応募に対応!本事例の詳細を確認する
事例2. LINE友だち増加と継続購入促進|LINE×アンケートキャンペーン

ホテルグループ様のLINE公式アカウント運用開始にあたり、友だち数の獲得を目的としたアンケートキャンペーンをご提案・実施しました。
公式アカウントへの友だち登録後、アンケートに回答するとその場で抽選結果が表示される仕組みを導入し、参加は期間中1回までに制限することで不正応募を抑制しています。
宿泊券を景品とし、希望エリアと連動した抽選設計にも対応した結果、想定を上回る応募が集まり、LINE友だち数の増加やSNSでの口コミ拡散にもつながっています。
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アンケートキャンペーンの実施・データ分析なら「Dline」がおすすめ
「Dline」では、アンケート施策に活用できるオープンキャンペーンシステムを提供しています。応募フォームやアンケートの設問内容、回答形式は目的に応じて柔軟に設定でき、ラジオボタンやチェックボックス、自由記述などにも対応可能です。
必須項目の設定も行えるため、キャンペーン終了後のデータ分析やマーケティング施策への活用にもつなげられます。
アンケート設計からデータ活用まで一括対応!
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まとめ
アンケートキャンペーンは、顧客の声を収集し、商品開発やサービス改善、顧客との関係構築に活かせる有効なマーケティング手法です。魅力的な謝礼やプレゼントの設定、回答時間の明示、設問数を絞った設計などを工夫することで、回答率の向上が期待できます。
ただし、成果を高めるためには、アンケートの目的を明確にし、ターゲットに合った配信媒体を選定することが欠かせません。
「Dline」のオープンキャンペーンシステムを活用することで、回答しやすいアンケート設計から、SNSやブランドサイトを活用したオープンキャンペーン、インスタントウィン施策まで柔軟に対応可能です。デモのご用意もありますので、まずはお気軽にご相談ください。
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