2月は短く、イベントも限られているため「売上が落ち込みやすい月」として多くの企業が頭を悩ませる時期です。しかし、そんな2月こそ“即効性のあるキャンペーン”を仕掛けるチャンスでもあります。バレンタイン、節分、受験シーズンなど、時期に応じた切り口で効果的な施策を展開すれば、売上の底上げが可能です。
本記事では、広告代理店や販促担当者の皆様に向けて、2月に実践できる売上向上の即効キャンペーン術をご紹介します。
2月の販促戦略を考えるポイント
なぜ2月は売上が落ちやすい?
2月は28日しかなく、年始の購買ピークが落ち着き、春の大型イベントもまだ先という「端境期(はざかいき)」です。気温や天候の影響もあり、来店数・アクセス数共に減少する傾向があります。ここで重要なのが、“目的に応じたキャンペーン設計”です。
キャンペーン成功の3つの条件
即効性を求めるキャンペーンに必要な3要素は次の通りです。
- 明確な期間設定(例:2月限定、7日間限定)
- 時期にマッチしたテーマ(例:バレンタイン、春の準備、受験応援)
- 顧客に刺さるインセンティブ(例:抽選、割引、ノベルティ)
即効で結果を出すキャンペーン事例
SNS連動型「バレンタイン企画」
「#バレンタインチョコを贈ろう」など、SNSハッシュタグキャンペーンは拡散力と参加率の高さが特徴です。投稿キャンペーンや、LINE応募型キャンペーンも短期間で反応が得られます。
特にインスタグラムやX(旧Twitter)での「リポストで応募」「フォロー&いいね」などの簡易応募型が人気です。
短期決戦の「福引・抽選会」
来店促進に有効なのが、期間限定のデジタル福引や抽選キャンペーンです。オンラインでも簡単に実装可能で、再訪率や来店予約率の向上に寄与します。特に「その場で当たる」演出は顧客心理に強く働きかけます。
2月のキャンペーンアイディア
給料日48時間ブーストセール
- ユーザーの課題:
月中の客足・購買意欲が弱い - 目的:
給料日前後に集中的に売上を積む - 施策案:
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25〜26日の48時間限定“全品10%OFF+毎時タイムセール”
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LINE先行“1時間早く買える”クーポン配布
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在庫カウントダウン&「残り◯点」バナーで刈り取り
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バレンタイン駆け込みレスキュー
- ユーザーの課題:
直前まで迷って購入が遅れる - 目的:
直前需要をまとめて獲得 - 施策案:
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「当日受取/当日発送」専用カテゴリ新設
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3価格帯ギフトセット+無料ラッピング/メッセージカード
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レジ前“困ったらこれ”常設棚&店頭スタッフの即決トークスクリプト
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天気連動あったか割
- ユーザーの課題:
天候で来店/EC転換がブレる - 目的:
寒波日に需要を引き上げる - 施策案:
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気温8℃以下で自動10%OFFクーポン配信
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X固定投稿「#寒いほど割」+地域天気連動広告
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対象商品を“冷え対策”タグで横断表示(防寒・入浴剤・ホットドリンク)
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節分“福引スクラッチ”
- ユーザーの課題:
月初の起点が弱い - 目的:
2月前半の来店回数を増やす - 施策案:
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2/1〜2/3会計ごとにデジタルスクラッチ(1等その場1,000円OFF)
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ハズレなし“次回5%OFF”で再来誘導
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店内“恵方推し商品”端末POP+会計前にQRで即参加
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週末まとめ買いBOX
- ユーザーの課題:
客単価が伸びない - 目的:
セット組で単価アップ - 施策案:
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金土日限定“2月の暮らし応援BOX”(関連3点で20%お得)
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ECは“ワンクリック同梱”UI&在庫連動レコメンド
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店頭はBOX専用エンド陳列+レジでアップセル台本
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休眠客カムバックSMS/LINE
- ユーザーの課題:
既存顧客が離反 - 目的:
低コストで復活購入を促す - 施策案:
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最終購買90日超へ「72時間限定15%OFF+送料無料」配信
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カゴ落ちへ24h/48hの2段リマインド+在庫希少表示
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初回復帰後の“次回10%OFF”で再離反防止の二段階設計
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#私の2月ごほうび 投稿企画
- ユーザーの課題:
認知/話題化が不足 - 目的:
UGCで自然流入を増やす - 施策案:
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商品写真投稿で毎週ギフト抽選
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マイクロインフルエンサー5名起用&リール用テンプレ配布
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受賞作をEC/店頭POPで二次活用し回遊導線を増やす
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成果につなげるキャンペーン運用術
顧客心理を動かすタイミング設計
人は「締切が近い」と感じると、行動を起こしやすくなります。2月は“短い月”であることを逆手にとって、「あと○日で終了!」というタイムセール的な打ち出しが効果的です。週末や祝日(建国記念日)を狙った集中型プロモーションもおすすめです。
オファー設計とKPIの設定法
施策を始める前に、目的別にKPIを設定しましょう。
- 集客目的:アクセス数、クリック数
- 購買目的:CVR(購入率)、客単価
- 試用目的:応募数、資料請求数
オファー内容は「対象商品20%OFF」「レビュー投稿でギフト」など、すぐにメリットが伝わるものが好まれます。
すぐに導入できるキャンペーン支援ツール
自社でできる?それともツールを使う?
キャンペーンの企画〜集計までを内製化するにはリソースと経験が必要です。少人数体制や初めての施策であれば、ツール導入を検討しましょう。CMS的なキャンペーンツールを使えば、スピーディに立ち上げが可能です。
まとめ
2月は売上を維持するのが難しい月ですが、だからこそ即効性のあるキャンペーン施策で一歩差をつける絶好のタイミングです。季節感を活かしたプロモーションや、顧客心理を捉えたタイミング設計がカギを握ります。忙しい現場でも実行しやすい支援ツールを活用すれば、準備期間を短縮しつつ成果を出すことが可能です。ぜひ、今回ご紹介したアイデアやツールを参考に、2月の売上をしっかり確保するキャンペーン設計に取り組んでみてください。
なお、「キャンペーンプラットフォームを導入したい」「インスタントウィンキャンペーンの実施を検討している」という方は、ぜひデジタルラインまでご相談ください。
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