【検証】店舗ごとにレシートの表記はどれだけ違うのか
マストバイキャンペーンにおいて購買証明として用いたられることの多いレシートですが、同じ商品でも異なる店舗で購入すると、その表記が異なることがあります。
この記事では、様々な店舗で特定の商品を購入し、レシートの表記がどのように違うのかを調査した結果をまとめました。レシートキャンペーンの実施をご検討の方は是非ご一読いただき、キャンペーンを成功させるために必要な一つの要素を具体例からご確認ください。
この記事の目次[非表示]
- 1.店舗ごとのレシート表記の違い
- 2.【注目】一つの商品でもこれだけ違う表記!
- 2.1.使用した商品と購入店舗
- 2.2.調査結果の概要
- 3.調査結果の詳細
- 3.1.コンビニエンスストア
- 3.2.スーパーマーケット
- 3.3.ドラッグストア・ディスカウントストア
- 4.調査結果からみるキャンペーン実施時の注意点
- 5.レシートキャンペーンのシステム選び
- 6.まとめ
店舗ごとのレシート表記の違い
レシートの表記の違いは、各店舗の商品管理システムや、店舗の売上管理、在庫管理の方法などによって生じます。
主な違いとしては、商品名の表記の仕方や、商品の価格、税の計算方法、そして割引情報やポイント情報などで、これらの情報がどのようにレシート上に表記されるかは、店舗ごとに異なることがあります。特に大手チェーンと小規模な店舗では、その違いが顕著に現れることが多いです。
【注目】一つの商品でもこれだけ違う表記!
この調査のために、特定の商品を様々なスーパーやコンビニで購入し、そのレシートの表記の違いを比較しました。結果を以下の通りです。
使用した商品と購入店舗
今回選んだ商品は「雪印北海道100 さけるチーズ スモーク味」です。
※コンビニでは1本単位、それ以外では2本セット単位で販売されていました。
商品選定の理由は次の2点です。
- 商品名に漢字・平仮名・カタカナ・数字が含まれている
- 味によるバリエーション
購入店舗はコンビニエンスストア5社、スーパーマーケット4社、ドラッグストア2社、ディスカウントストア1社の計12社としました。
調査結果の概要
調査の結果、「雪印北海道100 さけるチーズ スモーク味」のレシート表記は店舗によって異なることが確認できました。「さけるチーズ」または「サケルチーズ」は、いずれのレシートにも表記が含まれていましたが、「雪印」は店舗によって表記の有無が分かれました。
また、「北海道100」は今回調査したいずれのレシートにも表記されませんでした。
「スモーク味」部分は、完全表記、一部表記、表記なし、アルファベット省略表記の複数のパターンが存在しました。
消費税は、外税表記が8店、内税表記が4店でした。
調査結果の詳細
調査結果の詳細は下記の通りです。
コンビニエンスストア
セブン-イレブン、ファミリーマート、LAWSON、ミニストップ、デイリーヤマザキの5社を調査しました。
セブン-イレブン(セブン&アイ・ホールディングス)
商品名表記:さけるチーズスモーク味
消費税表記:外税
特徴:商品名の「雪印北海道100」は省略。平仮名・カタカナ・漢字が混在し、味も判別できる。
ファミリーマート(伊藤忠商事グループ)
商品名表記:さけるチーズスモーク味
消費税表記:内税
特徴:商品名の表記方法はセブン-イレブンと同じだが、消費税の表記が内税
LAWSON(LAWSONグループ)
商品名表記:ユキジルシ サケルチーズ スモークアジ
消費税表記:内税
特徴:商品名は全て半角カタカナで、2箇所の半角スペースが入る。「北海道100」は省略。
ミニストップ(イオングループ)
商品名表記:雪印さけるチーズ スモーク
消費税表記:外税
特徴:商品名は平仮名・カタカナ・漢字が混在だが、カタカナは半角表示。「北海道100」と「味」が省略される。
デイリーヤマザキ(ヤマザキグループ)
商品名表記:さけるチーズ スモーク
消費税表記:内税
特徴:「雪印北海道100」と「味」が省略された結果、漢字が表示されなかった。「スモーク」の前に全角スペースが入る。
スーパーマーケット
AEON、マルエツ プチ、ライフ、Olympicの4社を調査しました。
AEON(イオングループ)
商品名表記:さけるチーズスモーク
消費税表記:外税
特徴:デイリーヤマザキ同様、「雪印北海道100」と「味」が省略された結果、漢字が表示されなかった。一方、商品名のなかにスペースが入らない。
マルエツ プチ(ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス )
商品名表記:雪印さけるチーズ
消費税表記:外税
特徴:「北海道100」と「スモーク味」が省略された結果、レシート上の商品名表記だけでは味の判別ができない。
ライフ(三菱商事グループ)
商品名表記:雪印さけるチーズスモ
消費税表記:外税
特徴:「北海道100」と「ーク味」が省略された。スモーク味以外に「スモ」から始まる商品がなければ味の特定はできる。
Olympic(Olympicグループ)
商品名表記:雪印 さけるチーズ
消費税表記:外税
特徴:マルエツ プチとほぼ同様の表記。違いは全角スペースの有無。
ドラッグストア・ディスカウントストア
ドラッグストアではウエルシア、くすりの福太郎の2社、ディスカウントストアではドン・キホーテを調査しました。
ウエルシア(ウエルシアホールディングス)
商品名表記:サケルチーズスモーク25g*2
消費税表記:外税
特徴:商品のg数が記載される。また、商品名の下の「49839821」はJANコードなので、そちらから商品を正確に判断することができる。
くすりの福太郎(ツルハグループ)
商品名表記:雪印さけるチーズSMK 2P
消費税表記:内税
特徴:スモーク味を「SMK」と省略。カタカナは全角だが、アルファベットは半角で表示される。
ドン・キホーテ(パン・パシフィック・インターナショナル ホールディングス)
商品名表記:さけるチーズスモーク
消費税表記:外税
特徴:AEONと同様の表記(「雪印北海道100」と「味」が省略された結果、漢字が表示されなかった。商品名のなかにスペースが入らない。)
調査結果からみるキャンペーン実施時の注意点
店によって商品の表記は様々なので、レシートを購買証明に用いてキャンペーンを実施する際は、事前にその商品がレシート上どのような表記をされているのかを確認し、どの表記を対象商品として許容するかを決めておくと、キャンペーンをスムーズに運用することができます。
もし、対象商品が新商品で、市場に流通する前にキャンペーンの準備を進める必要がある場合は、本記事などを参考に、レシート表記のパターンを推察し、対象商品として許容するパターンを決めておくと良いでしょう。
また、キャンペーン期間中も適時、応募時に登録されたレシートを見て、当初の検討に含まれていなかった表記がないかを確認し、対象商品の判断基準をアップデートする必要があります。
レシートキャンペーンのシステム選び
上記の通り、商品表記が多種多様になるケースもあります。そこでシステム選べでは、対象商品のアップデートができるように商品マスタ管理機能があるかどうかが判断基準の一つになります。
リアルタイムで追加できれば、抽選作業の効率化が図れます。また類似商品があった場合、それを除外できる機能や店舗を追加できる機能など、何が可能かを確認することも重要です。
まとめ
店舗ごとのレシート表記の違いは、日常生活の中で気にすることは少ないかもしれませんが、レシートキャンペーンを円滑に実施するためには非常に重要な視点です。事前準備とキャンペーン期間中の適切な対応がキャンペーンの成功のカギとなります。
なお、レシートキャンペーンをご検討中の方は下記ページも是非ご覧ください。