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ザイオンス効果を活用した販売促進

ザイオンス効果は、何度も繰り返し接触することで好感度や評価が高まる心理的傾向を指します。この効果は、販売促進の戦略においても活用されています。

本記事では、ザイオンス効果の定義や背景から、その効果を最大限に引き出すための販売促進の方法、そしてその注意点について詳しく解説します。


この記事の目次[非表示]

  1. 1.ザイオンス効果とは
    1. 1.1.定義と背景
    2. 1.2.ザイオンス効果の実例
  2. 2.ザイオンス効果を活用した販売促進の方法
    1. 2.1.連続的な商品の露出
    2. 2.2.繰り返しの広告戦略
    3. 2.3.顧客との継続的なコミュニケーション
    4. 2.4.キャンペーンで継続的に商品を目にする機会を作る
  3. 3.販売促進にザイオンス効果を活用する際の注意点
  4. 4.まとめ


ザイオンス効果とは

ザイオンス効果は、繰り返し同じ情報や対象に接触することで、その情報や対象への好感度が高まるという心理的な効果を指します。この効果は、人々が未知のものや初めての情報に対して、慎重または警戒する傾向があるのに対し、繰り返し接触することで慣れ親しむことから発生します。


定義と背景

「ザイオンス効果」という用語は、アメリカの心理学者であるロバート・ザイオンスに由来するものです。彼は様々な研究を通じて、人々が何かに繰り返し接触することで、その対象に対する好感度が増加するという現象を確認しました。この発見は非常に注目され、彼の名前を冠して「ザイオンス効果」と呼ばれるようになりました。この効果の背後にある理論は、何度も接触することで、その情報や対象が私たちにとって馴染み深くなり、無意識的に安心感や信頼感を抱くようになることです。

繰り返し接触される情報は、新しいものよりも理解しやすくなるため、私たちにとって受け入れやすくなるのです。このザイオンス効果は、広告やマーケティングの分野でも頻繁に利用されている手法として知られています。


ザイオンス効果の実例

私たちの日常生活の中で、特定の商品やブランドの広告に頻繁に触れることがあります。初めて見たときよりも、何度もその広告を目にすることで、知らないうちにそのブランドに対する親近感や好意が湧き上がることが多いのです。これは心理的なメカニズムに基づいており、繰り返し接触することでの信頼の構築は、マーケティングや広告の分野において非常に重要な要素となっています。

同様の現象は、エンターテインメントの世界においても確認できます。例えば、初めて聴いた曲や、見た映画の特定のシーンに最初はピンと来なかったとしても、何度も繰り返し接触することで、それらの楽曲やシーンに対する好みや感動が増すことがあります。これもまた、ザイオンス効果の影響を受けていると言えるでしょう。この心理的なメカニズムを理解してブランド構築やコンテンツ制作に活用することは、非常に有効な手法となります。


ザイオンス効果を活用した販売促進の方法

ザイオンス効果をマーケティングや販売促進に応用することで、顧客の購買意欲を高めることが可能です。


連続的な商品の露出

今日の消費者は毎日、無数の商品やサービスにさらされています。その中で、特定の商品やサービスを目立たせ、消費者の意識の中に留めるためには、継続的な露出が欠かせません。商品やサービスを連続的に顧客に露出させることは、それに対する認知度を向上させるだけでなく、好感度も同時に高める効果があります。

実際に、店舗での商品ディスプレイは、顧客が商品に手を伸ばしやすい位置や目立つ場所に配置することで、その商品の売り上げを向上させることができます。


繰り返しの広告戦略

顧客が繰り返し同じ広告に接触することで、その広告内容や、それを配信するブランドに対する認知を不意に増大させる効果があります。さらに、繰り返しの接触は、ブランドに対する信頼感や親しみを醸成し、消費者の心に深く留める要因となります。

テレビCMは、短い時間の中で強烈な印象を与えることが可能です。何度も繰り返し放送されることで、視聴者の心にそのメッセージやブランドイメージを刻み込むことができます。また、オンラインでは、ターゲットとなる顧客層に合わせて広告を表示する機能があり、これにより同じユーザーに対して何度も同じ広告を表示することができます。


顧客との継続的なコミュニケーション

ニュースレターやメールマーケティングを用いることで、継続的な情報提供を通じて顧客とのコミュニケーションを深化させることができます。

メールマーケティングによる定期的なコンタクトは、顧客がブランドや商品を継続的に意識することを促し、長期的な関係の構築に繋がります。このような継続的なコミュニケーションは、ザイオンス効果の原理を活かした、顧客の信頼や愛着を増強するための有効な方法です。


キャンペーンで継続的に商品を目にする機会を作る

キャンペーンを実施することで、消費者にその商品を目にする機会を増やすことができますが、実施内容を工夫することでその頻度を大幅に増やすことができます。

例えばオープンインスタントウィンキャンペーンで1日1回応募可能にすれば、参加者はキャンペーン期間中、応募をするためにキャンペーンサイトなどで毎日商品を見ることになります。また、マイレージ形式のキャンペーンでは、商品の購入やキャンペーンの応募時はもちろんですが、応募するためのポイントを貯める際にもキャンペーンサイトにアクセスするので、そこでも対象商品の情報に触れることなります。

キャンペーンは期間中の売上だけでなく、ザイオンス効果による商品やブランドに対する好意の向上も期待できます。


販売促進にザイオンス効果を活用する際の注意点

繰り返しの接触が多すぎると、消費者はその情報に対して鈍感になるだけでなく、時には反発やイライラを感じる場合もあります。これは、逆効果となり、ブランドや商品の評価が低下する恐れがあります。
一方で、接触が少なすぎると、消費者の意識や記憶からブランドや商品が薄れてしまい、効果的なマーケティングが難しくなります。このように、適切な間隔と頻度での接触は、消費者との良好な関係を維持するための鍵となります。

一般的には、消費者が飽和感を感じない程度の頻度での接触が最も効果的とされています。このバランスを取るためには、ターゲットとなる消費者層の特性や、商品の性質、ブランドのポジションなどを考慮しながら、繰り返しの接触計画を策定することが求められます。


まとめ

ザイオンス効果の活用は、販売促進において有効な手法の一つです。顧客の好感度や愛着を高め、購買に繋げることが期待できますが、販促施策に取り入れる際はターゲットや商品・ブランドの状況を踏まえて適切な接触頻度を見極めることが重要です。

なお、「1日1回応募可能なオープンキャンペーンを実施して消費者との接触頻度を高めたい」という方は、ぜひ下記のページもご覧ください。


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