販促キャンペーンにおいて、QRコード(二次元コード)の活用が広がっています。スマートフォンの普及により、消費者は店頭のPOPやチラシ、商品パッケージに掲載されたQRコードを読み取るだけで、簡単にキャンペーンに参加できるようになりました。
ただし、ひとくちにQRコードと言っても「1枚ずつ違う固有コード」と「全部同じ共通コード」では、できることも準備期間もまったく異なります。ここを取り違えると、購買促進を狙ったのに購入の証明にならない、という事態が起こります。
本記事では、QRコードの2種類と選び方、実際のキャンペーン事例、不正対策までを解説します。
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キャンペーンで使うQRコードは、大きく2つに分かれます。どちらを選ぶかで、準備期間も取れるデータも変わります。
| ① 固有コード型 | ② 共通コード型 | |
|---|---|---|
| コードの中身 | 1枚ずつ異なるシリアルナンバーを埋め込む | 誰が読んでも同じURLに飛ぶ |
| 主な設置先 | 商品パッケージ、貼付シール | 店頭POP、ポスター、チラシ、テーブル |
| 購入の証明 | ◎ 証明になる | × ならない |
| 重複使用の防止 | ◎ 1回限り有効にできる | △ 別の手段が必要 |
| 取得できるデータ | いつ・どこで・誰が購入したか | どの設置場所から流入したか |
| 準備期間 | 長い(印刷の手配と発行総数の確定が必要) | 短い(差し替えも容易) |
| 向いている目的 | 購買促進、リピート購入 | 来店促進、友だち獲得、認知拡大 |
共通コード型でも、設置場所ごとにURLを分けておけば効果測定はできます。店頭POPとチラシで別のURLを用意すれば、どちらから何人が流入したかを把握できます。この一手間で、次回の販促予算の配分が判断できるようになります。
実際に行われたキャンペーンを、固有コード型と共通コード型のどちらを使っているか、不正や重複をどう防いでいるかという観点で紹介します。
事例12026年7月〜10月
ハウスウェルネスフーズ「メガシャキ×アイドルマスター シャイニーカラーズ コラボキャンペーン」
設計のポイント:商品に貼ったシールのQRコードを1枚ずつ固有にし、購入した人だけがその場で抽選に参加できるようにした事例です。読み取るだけでシリアルナンバーの入力が不要なため、購入直後に店頭や帰り道で応募できます。約3か月を3期に分けて期ごとに賞品を変え、ファンが期をまたいで繰り返し購入する理由をつくっています。固有コード型は発行数を先に確定させる必要がありますが、期分けしておけば、期ごとの応募状況を見ながら次の施策を判断しやすくなります。
事例22026年4月〜12月
コカ・コーラ「リアルゴールド×ストリートファイター コラボキャンペーン」
設計のポイント:パッケージに印刷した共通の二次元コードを使いながら、「1人1日1回1ポイント」という応募者単位の上限で不正と重複を防いでいる事例です。本文の不正対策の表で紹介した「共通コード型は応募者を識別し、上限を設定する」をそのまま形にしています。シールを貼る工程がないため、固有コード型より準備の負担が小さく、長期間のキャンペーンにも向いています。毎日1回の読み取りで少しずつポイントが貯まるので、日々の購入習慣をつくる設計にもなっています。
事例32026年10月〜2027年3月
アサヒ飲料「渇きを潤し、士気を高めよ!大将軍への道キャンペーン」(自販機限定)
設計のポイント:二次元コードを商品ではなく「自販機」に掲示した共通コード型の事例です。コード自体は誰が読んでも同じですが、商品のバーコードの読み取りもあわせて求めることで、共通コード型の弱点である「購入の証明にならない」を補っています。告知のある自販機に限定しているため、設置場所が応募の入口となり、どの自販機から参加が多いかも把握しやすくなります。本文の「共通コード型は購入証明に別の手段が必要」を、商品側の情報で補った形です。
QRコードは撮影して共有できてしまうため、コードの種類によって取るべき対策が変わります。
| コードの種類 | 起こりうる不正 | 対策 |
|---|---|---|
| 固有コード型 | 同一コードの使い回し、SNSでのコード画像の拡散 | 1回限り有効にする。応募済みコードは即座に無効化する |
| 共通コード型 | 購入していない人の応募、同一人物の複数応募 | LINE認証などで応募者を識別する。応募者単位の上限を設定する |
| 両方に共通 | コード画像の転載による第三者の応募 | 応募時にログイン認証を挟む。高額賞品ほど対策の水準を上げる |
💡 Dlineの実装視点
固有コード型で最も見落とされるのが発行総数の見積もりです。コードは印刷して店頭に並ぶため、後から追加できません。想定する応募数に対して余裕を持った発行が必要な一方、余りすぎると印刷コストが無駄になります。過去の同種施策の参加率から逆算するのが基本です。
また、QRコードの物理的な品質も軽視できません。サイズは最低2cm四方、周囲に余白を確保し、光沢のある包材では反射で読み取れなくなる場合があるため、実際の商品で読み取りテストを行ってください。
⚠️ 注意:
景品規制は改定される場合があります。企画の都度、消費者庁の景品表示法に基づく告示・運用基準(消費者庁)で最新の内容をご確認ください。詳しい解説はキャンペーンと景品表示法を解説した記事をご覧ください。(2026年9月18日時点の情報)
購入を応募の条件にしたいなら固有コード型、来店促進や友だち獲得が目的なら共通コード型です。購買促進を狙っているのに共通コード型を選ぶと、購入していない人でも応募できてしまいます。
共通コード型は短期間で実施できます。固有コード型はシールの印刷やパッケージへの反映が必要なため、製造スケジュールから逆算した早めの着手が要ります。
測れます。設置場所ごとに別のURLを発行してください。店頭POPとチラシで分けておけば、流入数を比較して次回の予算配分を判断できます。
サイズは最低2cm四方、周囲に十分な余白を確保してください。光沢のある包材では反射で読み取れない場合があるため、実際の商品で必ずテストしてください。
Dlineは1996年の創業以来、30年以上にわたって販促・キャンペーンシステムの設計・運用を専門に手がけてきた会社です。固有コードの発行と管理、読み取り時の自動入力、重複使用の検知、設置場所別の効果測定まで対応しています。コードの発行総数の見積もりや印刷スケジュールの逆算もあわせてご相談いただけます。
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📌 本記事のポイントまとめ
QRコードキャンペーンは、参加のハードルを下げながら運営の負担も抑えられる手法です。ただし2種類の使い分けを誤ると、狙った成果には届きません。目的から逆算して選んでください。
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